「若い女は『エロス資本』を持ってて、それを武器にあらゆる場面で活動してる」とか言うけど、その「エロス資本」なんてものが存在するとするなら、それは男が女性を「男から見てエロいかどうかを女性の最大の判断基準とし、他の要素はおまけ扱いする」というゴリゴリの女性差別の産物じゃないか
そんな性差別の産物を女性固有の武器みたく語ること自体がおかしい 10～20代にエロさを男に認められないと地位を得にくく、本来の判定基準であるはずの仕事の能力は過小評価される しかもエロさが最大の評価対象となるから、望んでもいないのにそれの提供が求められる、ただの性的搾取ではないか
「30歳の誕生日の前日に、女性は持ってる価値の8割ぐらいを剥ぎ取られるような気持ち」なんて、男に「女の価値などほぼ『若さゆえのエロス』だけ」と刷り込まれた成れの果て むしろそこで「『エロス資本』なる概念を押し付けられ、自分の多様な価値をずっと奪われてきた」と気付くべき場面ではないか
言いたいことは分からなくもないけど、当人が「エロス資本」なるものを自分の美点だと認識しているならそれを尊重するのもフェミニズムじゃないのだろうか。