なんで「日本に政治と暴力が結びつくのを極端に嫌う風潮があるか」って、それは「無差別テロや市民を狙ったテロが起きまくった」時代があったからです。アレで、「右だろうが左だろうがどんなにきれいごとを言ってようが暴力と結びついた政治思想は敵」っていう社会の共通認識ができた。
日本って実は、一時期かなりのテロ大国だったんですよ。「日本はテロリストまで輸出した」とか言われる程度には。
だから、日本は「テロをやると無条件で嫌われる国」であり、テロをやってアピールすることがあらゆる政治運動においてマイナスになるという努力をしてきた国なんですよね。「怒り方を知らない国。飼いならされた国民が」というのは的外れで、むしろ苦い教訓によってそういう社会的合意を作ったんです。
これはまぁそうかなと思いつつも、現在20〜30代は日本赤軍なんてリアルタイムで経験していない(あるいは幼すぎた)世代だから直接的な体験としてはなさそう。
日本赤軍や浅間山荘事件を調べてドン引きというのはあるかもしれないけど。
30代後半以降はどちらかと言うとオウムで宗教アレルギーを植え付けられた世代でもあるだろうか。
ともあれ、暴力を以って自分の意を通そうという国民性ではないのは事実だろうか。