私は常々疑問に思っていた。
Twitterで語られる「フェミニズム」は、二つの相反する方向性を内包することを。
一つ目は、「今現在の女性」の自由を極限まで拡張しようとするフェミニズム
そして
二つ目は、「総体としての女性」の社会の中での権利向上のため、一時的に女性の自由を制約するフェミニズム
である。
アンチフェミの皆様は、フェミニストの主張に対して次のような違和感・反感を感じる方が多いのではないだろうか。
「女性の権利ばかり主張して、男性が負ってる義務を負おうとしない」と。
これはつまり、「女性の自由ばかり主張して、男性の自由を認めようとしない(不自由を解消しようとしない)」という、「リベラリズムの矛盾」に対する反感なのではないか。
権利だけ求めて義務は放棄する、そんな思想が世間に受け入れられるはずがない。リベラルがそんなことを主張したら自己矛盾で爆発するはずである。
だから決して「フェミニスト」は「リベラリスト」とは名乗らない。
そんな矛盾を孕んだ主張でも、「"なんとなく正義っぽい"フェミニズム」の威光により、さも正当な主張であるかの如く振る舞えるからである。
もう少し悪い言い方をすると、
「女性の自由は主張したいが、それと相反する男性の自由や表現の自由との擦り合わせは面倒なので、『これがフェミニズムなのだ』と主張してその責任を放棄している」
のが、今現在Twitterに跋扈するフェミニズムなのである。