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社会学は隣接領域の社会心理学から見て長年疑いの目を向けられて来たのは確かだよ

学術分野によって査読論文をどの程度重要視するか差があるというのはその通りだろうけど、社会学は隣接領域の社会心理学から見て「やばい…社会学って全然検証してない…大きな声で言ったもん勝ちじゃね?」と長年疑いの目を向けられて来たのは確かだよ

@choconokawa

社会心理学が仮説を立てて手間暇かけてそれを検証して「~ということが言えるかもしれない」って査読論文に書いている間に、社会学者は「○○は○○です!根拠は私の体験です!」って言ってたから社会心理学者はほぼ全員、社会学者が嫌いなんだよなあ

@choconokawa

社会学は社会に焦点を当て、社会心理学は社会を構成する人間に焦点を当てる、と社会学者に言われたことがある

社会学が扱う「社会」って研究者によって変わるんじゃないかな

だから査読できない、ってことになるんだと思う

@choconokawa

もしかしたら20世紀初頭の文化人類学者(たとえばマーガレット・ミードとかルース・ベネディクト)のようにフィールドワークを行った自分の体験を発表する、という態度が尊ばれてきたのかもしれない、と千田先生のツイートを読んで思ったよ

@choconokawa

一方の社会を構成する人間に焦点を当てる社会心理学は行動や知覚からデータ化する方法(実験法とか調査法とか)を長年に渡って検討して蓄積してきた

@choconokawa

社会心理学は実験の被験者や調査する集団が代わっても同じ結果が出ることにこだわってきたから、追試(別の研究者が同じ実験を行う)で検証されないと大騒ぎになるんだ

最近発表されたスタンフォード監獄実験への異議みたいにね

@choconokawa

別に社会心理学を上げて社会学を下げようってわけじゃないけど、「隣接領域から見てどのあたりがやばいと思ったのか」をちょっと説明してみたよ

@choconokawa

ちなみにこれは社会学者と社会心理学者から聞いたことを元に書いた個人的な見解だよ

ちゃんと名前を明かせる研究者の意見を聞きたいけれど、社会心理学者はこういうとこには出てこないだろうなあ

@choconokawa

千田先生だけじゃない

一般向けの本を出してそれを売ろうと一生懸命になってる社会学者の有名な方々は、SNSで上げられたり下げられたりしてツイートを非公開にしている間にアカデミズムからはどんどんイロモノ扱いされていく…ってこれを機会に気付いた方がいいと思うんだ

@choconokawa