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法務ノート13 「闇堕ち弁護士の悲哀(笑)」

弁護士業界には、「権力にウザがられてこそ本当の弁護人」という格言のようなものがある。そして、それを支持する弁護士は少なくない。

しかし、以上で述べたことは「弁護士は権力者からウザがられるのが名誉」ということを必ずしも意味しない。

権力者からウザがられるのは、弁護人が被疑者・被告人の正当な権利・利益を擁護したことから必然的に生じてしまうオマケのようなものであって、ウザがられること自体に価値があるわけではないし、ましてやウザがられるのは弁護活動の目的などでは決してない。

つまり、権力者にウザがられるのが名誉だと本気で言ってる弁護士は少数である。被疑者・被告人の正当な権利・利益を擁護するのが弁護人の本懐であり、名誉だということはみんな分かっている。その上で、わざとあえて反権力っぽい味付けをした言い方をしている。それは、そういう言い方をすると気持ちよくなれるから、…というわけだ。