そもそも異性間の(自由な)恋愛関係を前提とした婚姻なんて人類史でほとんど例がないのでは……だから法的婚姻制度にそういうのを求めるのがかなり違和感ある
「愛しているから」などという理由で結婚するから、愛がなくなったなどという理由で離婚するんです。そういうのは本当の結婚とは言わない……か。
婚姻なんて通歴史的・通地域的にその大部分が財産と子孫の確保のために血縁集団間で結ばれた大きな契約であって、恋愛感情というのは二の次だろ。だからこそ「愛」が大事だったのであって。
「愛」というのは、今好きじゃない他者との間に発生するからこそ意味があるんだよな。愛とは今相手が好きだという感情のことではなくて、今は別にそこまで好きじゃないがそれでもなお愛そう、という意思こそが愛。
昔々の結婚なんて、女は一度食事しただけの男のところにホイホイ嫁がされたりした。相手の男が自分を「愛してくれる」、つまり生活の面倒や情緒面のケアをしてくれるという保証が形だけでもなければとても無理だろ。
別に恋愛結婚を否定している訳ではなく、現代では結構多くのひとが恋愛感情という観点から婚姻を神聖視しすぎなように思える、というだけのことです。なるほど婚姻は神聖で重大な契約だが、それは恋愛感情とは関係がない。