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ブラック企業論には2つの相反する理論がある。1つは「労働者を大事にするホワイト企業が...

ブラック企業論には2つの相反する理論がある。1つは「労働者を大事にするホワイト企業が勝つ」という理論。もう1つは「人を安く働かせるブラック企業には競争で勝てない」という理論だ

どちらかにしか真実は無い。

@satetu4401

ホワイト企業が自然に勝つという理論を真実とするなら、ブラック企業を規制せずともホワイト企業を生み出し続ければやがて社会はホワイトだけになる

ホワイト企業が勝つのだから、ホワイト企業を作るということはすなわちブラック企業を潰す努力にも繋がる

@satetu4401

一方で、自然にやるとホワイト企業は負けてしまうという理論を真実とするなら、いくらブラック企業を潰しても、ブラック企業は自然増殖していくので全く無意味な作業となる

ブラック企業が発生する社会の仕組みに手を加えない限り、いずれ全ての企業がブラック企業になるだろう

@satetu4401

勘違いしてはいけないのは、ブラック企業はカラスやネズミのような生き物ではないという事だ。害獣は殺せば済む。なぜなら「ネズミはネズミからしか生まれない」からだ

ハトからネズミが生まれたり、鶏や牛からネズミが生まれることは無い。だからネズミを殺せばネズミは生まれなくなる

@satetu4401

だが、ブラック企業は生き物ではない。ネズミのように親ブラック企業が子ブラック企業を直接出産するわけではない

だからネズミと違って「ブラック企業を殺してもブラック企業の誕生を抑止する効果はない」のだ。

@satetu4401

ブラック企業を生み出しているのは現代社会の構造そのものだ

川の丸石を砕くことで、丸石が生まれるのを止められるだろうか? そんな事は無意味だろう。川が流れ、石が転がる限り、丸石は無限に生産され続ける。石自体の意志と関係無くだ

@satetu4401

ブラック企業批判などとういのは、川の丸石に向かって「丸石は今すぐこの世から消え去るべきだ!」と言ってるようなものだし。労基のやってることは目立つ丸石を1つ1つ砕いてるようなものだ。本質的には何の役にも立ってはいない。雨が降り土砂が流れれば、河原は再び丸石で埋め尽くされるだろう

@satetu4401