どうしても愛しいと思えない。どちらかといえば嫌いに近い。
虐待なんか絶対にしたくないので母親ならすべき行動や言動を頑張ってるけど頭で考えてから動くので疲労感が凄くある。
次女に対しては自然な感情で愛しいと思えるのだけど、長女には抱きついてこられても抱きしめ返すだけでも苦痛。生理的に好きじゃないものを好きなフリしなきゃならない。
たまにいる性格も顔もうけつけないタイプの人間が何で娘なんだろう。
これからも途方もなく長い時間を芝居し続けて生きなきゃならないとかどんな罰ゲームなんだろう。
残念ながらこういう事はそれなりの確率で起こり得るし、それを否定したところで何の益もない。母性は万能ではないのである。
母親の困惑と苦悩は察するに余りあるが、一方で将来の不幸を約束された哀れな娘にも同情の念を禁じ得ない。
子供とはいえ(あるいは子供であるからこそ)、己が愛されているかどうかは敏感に察するものであり、愛されなかったという原体験は彼女の生涯に暗い影を落とすことになるだろう。
その呪いを授けるのは実の母親であり、その母親自身も己自身にそのような悪意があったことに慄き、生涯責め苦を受ける。
これは誰も幸せになれない話である。