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白饅頭日誌:12月28日「4000℃」

「人権感覚のアップデートが行き届いていない従業員」を懲らしめながら社会的責務や倫理規範を達成しようとする、独善的で押しつけがましいリベラル・ポリコレ・ポエムが、これまでは「古い価値観をアップデートする英雄的行為」などと少なからず共感・賞賛されていたのは、それが「ただしい行い」であったからではなく、2019年までの社会にまだいくばくかの「余裕」があったからだ。

だが、倒産や失業が相次ぎ、仕事があるだけでもありがたいくらいの厳しい状況で懸命に働いているなかでは、リベラル・ポリコレ・ポエムが「しょうもない思想ごっこに付き合わされて、余計な負担を強いられる」ような構図にすぎなかったことに人びとは気づく。ポリコレ道徳しぐさが「余裕を持て余した暇人の茶番劇」に気づいてしまった人びとは、彼・彼女たちの横暴なふるまいを見過ごさなくなる。