ヴィーガニズムは現代に蘇ったグノーシス主義だな、と感じることがある。ホモ・サピエンスの裡に常に湧く「完全性」への憧憬、そして自己をその高みに昇華できるという自信と期待が根底に流れている。だがその潔癖さは、攻撃的な幼児性と紙一重で、人間の不完全性を常に証明し続けてくれている。
それとビーガンは哲学を学ばないと説得力が持てない。なぜ動物を殺して食べるのが悪で、植物ならいいのか？ペットもペットにつくノミも命の価値は平等なはずだが、なぜノミを殺す事に罪悪感を持たないのか？この程度の反論は普通にありますから、説得力のある答えが必要です。