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白饅頭日誌:1月26日「もっと素直に、なろう小説」

「異世界転生」ジャンルにおける《いまの自分の存在をさえ引き継ぎたくない(新しい命をやりなおしたい)》という欲求は、「異世界転移」が流行していた時期よりもさらに「自分がいま生きている社会・世界」に対する厭世観が強まっていることを反映しているように見える。

そしていま大流行しているのが「グループを追放されたけど実は有能だったことがあとから発覚し、その才能でのし上がって、かつて自分を追放したグループの鼻を明かしてやった」というジャンルである。私はこうしたジャンルの流行に、思わず胸が熱くなる。というのも「異世界転移」や「異世界転生」に比べて、「グループを追放されたけど実は有能」というジャンルは、あまりにも明け透けな「素直なお気持ち」が先鋭化しているように見えるからだ。