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社会学/社会学者は他の学問と比べイデオロギー色がかなり鮮明に出ているせいもあり、信念を同じくする...

社会学/社会学者は他の学問と比べイデオロギー色がかなり鮮明に出ているせいもあり、信念を同じくする人間が内部整合性だけを積み上げることに労力を費やしてきたので、信念や文脈を共有しない人の集まるツイッターでかなり厳しい「相対化」に曝されているというのはある。

@terrakei07

たとえば「累積的な抑圧経験」というのは、イートンの「メイル・ゲイズ」の派生形であり、社会学内では相当に練り上げられて内的整合性が高められていた。それが必ずしも対外的な妥当性や正当性を担保するものではなかったということが、いま社会学/社会学者への風当たりの強さによって示されている。

@terrakei07

社会学は、信念を同じくしている人びとがあつまって「規範的議論」をやっていたにもかかわらず、肝心の本人たちの認識では「私たちは客観的に社会や現象を分析している」つもりだったのも、現在の残念な光景の遠因ともなっているだろう。

@terrakei07

この状況に社会学/社会学者が反省しているわけではなく、現実と自分たちの信念が一致するように、さらに規範的議論を先鋭化・顕在化させようという方向性で努力しているのがいま。理論と現実が一致しないのであれば、理論を修正するのではなく現実を理論に近づけようとするのが社会学。

@terrakei07

インターネットで悪目立ちする社会学者がみな「正義の審判官」「政治的ただしさ判定人」のような態度を取っているのはまったく偶然ではない。自分たちの理論に現実を寄せようという努力。

@terrakei07

社会学者がよくいう「お前は勉強が足りない」的な物言いは、「勉強すればわれわれの主張がただしいことがお前にも理解できるだろう」という意味である。大真面目にそう言っている。

@terrakei07

インターネット上で「社会学者」の評判がめちゃくちゃに悪くなってしまう理由についてはこちらで解説しています。

マガジン限定記事「ネット上の社会学(者)の評判が悪い本当の理由」|白饅頭|note

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