私がジェンダーの話題で怒ってると、夫は常に笑顔で冷静な視点で議論してくれるんだけど、念のため「君が冷静でいられるのは君が男だからだってことだけ忘れないでね」って言ったらハッとした顔してた。自分が理不尽を受ける側になるときの例を挙げて「そっか、その立場に四六時中いるんだもんね」と。
男性の理解者やともに考えてくれる方が増えるのはとても嬉しいです。けれど「冷静に、建設的に」と思えるうちは、もっともっと当事者に耳を傾けなけらばならないし当事者にマイクを渡さなければいけないし怒りの声を骨の髄まで浴びなければいけないと知っておいてほしい。
怒りは正しさの証明ではないので怒りを共有することに意味があるとは思えない。
そもそも「お前も罪悪感を持て」と強要すること自体が他人の人権に関心が薄いことを証明している。
結局は人権の問題ではなく「私の気に喰わない問題」を主語を大きくして喚いているだけである。