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白饅頭日誌:2月12日「泉の場所はどこにあるか?」

自分自身の価値の源泉を、自分自身に置けない人の人生は悲惨である。

自分の外側に自分の価値の源泉がある人は、自分の持ち物、自分の人脈、自分の配偶者の価値がすなわち自分の価値になり、肝心の自分がどのような存在であろうとも、それ自体が自分自身の価値に影響する余地をもたないからだ。つねに他者に自分の価値の決定権を委ねてしまっている状態だ。

他人に自分の人生の値打ちを完全に預けてしまう人間は、他人からかけてもらった自分の値札の数字と、周囲の人びとにかけられている値札の数字を見比べては一喜一憂する。自分の値打ちを自分ではどうすることもできないから、つねに他人の値札が気になって、心が休まる暇が片時もない。自分の値札が他人より安いと、自分の値札をかけてくれた人びとに激しく逆恨みするようになる。