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アラサー腐女子だけどいつの間にかツイフェミになってたから絶望した

タイトルのままだ

高校生2年からずっと、男子のすけべな二次創作をやってて、表現規制反対とか言ってたのに、

いつの間にか29になって、周りが結婚して、私は所謂喪女で、気がつくと女性向け二次創作をやりながら

男性向けのエロを叩いていた

正直自分でも理解できないので、ここに書いて自分が何をしたいのかなんでこうなったのか

自分でわかりたいと思う

小学校の頃はそこそこ発言力の強いタイプの女だったと思う

これはおそらく後々大事になるので先に言っておくが、

私は客観的にみて、褒められた容姿ではないし体重も平均より重い

でも、小学生の頃はそれに気が付いていなかった

男子もそうだと思うけど、子供の頃は顔よりスペックで、

足が速い=イケメン、みたいな世界だったと思うんだけど、

私の場合は絵がうまかったから、特にいじめに遭うとかはなかったし

子供だからアニメが好きでも浮いてなかった

むしろ小学校高学年頃にはルフィとか描いて喜ばれてたし

ちょっとウェイな感じの女子も「かっこい〜」とかいって

褒めてくれて、私は自分がオタクであるとかそんなことも思ってなかったし

ブサイクであるとかデブであるとかそんなこともわかっていなかった

だから積極的にクラス行事に参加したし、「ちょっと男子〜」って感じの子だった

で、自分の立ち位置に気づいたのは中二の時

私の横を通った男子が「うわ、オタクきも」と言った

今思えば、そいつが悪いんだけど(本当にキモくても人にキモイとか言ってはいけない)

私は、なぜかそいつに謝った

それによって何かが始まってしまった

多分「拗らせ」みたいなものだと思うけど、うまく言えない

それから、私は「本心じゃないことを口に出して心で文句を言う」ことが異常に増えた

高校時代の記憶なんかもうほとんどそれだ

そして同時に容姿のコンプレックスも増えていき、恋愛に対するコンプレックスも出てくる

クラスメイトに彼氏ができた、と聞くたびに「恋愛とか興味ありませんけど」って顔をしながら

ナルトのサクラちゃんをネットでディスってサスナル本を書いていた(どうでもいいけど当時のブログが消せなくて困っている)

今思うと、男女の恋愛を女を排除した世界のイケメンで再現してただけだ

そうやって性欲を発散してた 商業BLにあまりハマらなかった理由も多分それで

当時流行ってたBL作品て、「男同士なのに…」みたいな葛藤があったりして結構俯瞰で見る感じのが多かったんだけど

多分私は、受けに感情移入して男女の恋愛の真似事をしたかっただけなのだ

なのに、乙女ゲーとか少女漫画ではダメだった

だって私は「恋愛に興味ない設定」だったから

これまでことは総じて自己防衛だ

「誰かにとってキモい私」「恋愛ができない私」「ブサイクな私」

これらを認められないし、開き直れないから、

本心を言わないことで自分を守っていた

恋愛ができないんじゃなくて恋愛に興味ないだけ

私だけはキモいオタクじゃない

私はブサイクなんじゃなくて化粧してないだけ

自分を護るはずの小さな嘘だったはずが、

これらはどんどん肥大化していって私の本心みたいに居座るようになった

高校を卒業する頃には、自分の中に矛盾が生じて

それをどうにか打ち消していた

私が恋愛できないのは見た目重視な世の中のせい

でも私はほんとはブサイクじゃない

だってかわいい子はみんなメイクしてるから

すっぴんは私とそんなに変わらない

え?じゃあメイクしたらいいじゃん?

いやいや私、恋愛に興味ないから

大体、男なんてみんな顔しか見てないし

ていうか、顔しか見てない社会なんて生きづらくない?

(無限ループ)

今ならわかるけど、これ、全部「無」だよね

だって別に太ってることとかブサイクなことは改善しようとしてもしなくても

私の自由だし、それを中傷する社会なら生きづらいけども

太った私を選ぶかどうかは他人の自由なんだし

私が怒っていいのは馬鹿にされた時で、私の代わりにかわいい子や痩せてる子が

選ばれた時ではない

オタクであることもブスであることも悪いことじゃない

私が勝手に悪いことにして弱者ぶっていただけだ

かわいそうであれば救われる気がしたんだと思う

まあ、そんな最悪のタイミングで大学生になり、出会ってしまったのがフェミニズムだった

「本当に存在する女性差別」ほど当時の私を救ってくれるものはなかった

講義で生きづらさを発言すれば褒められたし、イベントに足を運ぶと、誰もが私の味方をしてくれた

それに何より、私の生きづらさは私のせいではなかったんだ、という実感が最高だった

私はフェミニズムに没頭した

少しでも違和感を感じると、自分に都合の良い解釈やデータを探して必死に自分を納得させ、

学生時代、堂々巡りだった思想は一番ヤバい形で完結した

「男のせいで生きづらいし、男がそれに気がつかない社会のせいで生きづらい」

でも外での振る舞いは変わらなかった

大学を卒業し就職しても、相変わらず文句は心の中で(またはフェミニズム垢で)言うのみだったし

なんとなく「男なんかにわかってもらっては困る」と思っていた

だから専門用語を連発してネットで男性やそれを支持する女性に噛みついていた

社会問題からアニメの話題までなんでも意見した

もちろんその中には社会によってどうしようもなく困っている女性や

酷い男性の話題もあって、それらは今も私は救われるべきで救いたいと言う気持ちがある

でも次第に、ツイッター上のフェミニストの言い方に違和感を覚え出した

彼女ら(彼ら)は、困っている人や現場のことを使って男性を責めたり自分を守っていないだろうか?と

思い始めた

例えば、「このアニメによってこういう被害が生まれる可能性があるからこういうゾーニングしませんか?」じゃなくて

「こんなものを好む男がたくさんいる国最悪」「キモオタってほんとこういうの好きだよね」みたいな感じ

あんまりうまく言えないけど、それを自分や仲間が繰り返すうちになんとなくの違和感がだんだん気持ち悪さとして迫ってきた

多分、高見千歌ちゃんのスカートにクレームしたあたりから…自分が大人になったからかもしれないし、

恋愛経験ないオタクの女がポジティブに生きるのを肯定するコンテンツが増えたからからかもしれない

でもそれが自分たちが文句言った功績とは思えないし、ちゃんと思ったこと言って生きてみたら意外と楽しかった

みたいなことであって…私、勝手に黙ってた(黙らされてると思ってた)だけじゃない?って思うようになっていった

でもそれをフェミニスト友達に相談したら「黙らされてるという刷り込み自体が男社会からの重圧なんだよ」という趣旨のことを言われて

その時は納得してしまった

ここがヤバいところの一つなんだけど、大袈裟ではなく自分以外のもので、自分が嫌いなものに辿り着くまで思考がやめられなくなる

ただちょっとキモいなって感じたイラストとかが「私は嫌いだな」で終わらせられない

「私が嫌いと感じるということはジャンダー的な欠点が必ずあるはずだ」って本気で思ってたし、

「私がただ嫌いなだけで表現を叩くわけないだろ!」って本気で思ってた

論破されても関係なかった だって「問題がないと感じてしまう感性を作ったのは悪い社会」だから

どんな論理があっても前提として不快だと思えないこと自体が、擁護派も被害者である、とそう思ってた

そしていつも最終的に「こんな変な人がたくさんいる社会、私が生き辛いのも当然だ」で落ち着く

でもジャニーズを見てかわいいって言ったし、雄っぱいばっかり描いた

その時点でお察しなんだけど、

私はラブライブや宇崎ちゃんの、絵柄が嫌いなだけでした

いや、絵柄が嫌いというより、それを見て楽しんでる男がキモくて、

なんなら気づいた後もしばらく、「キモい男が悪いじゃん」って思っていたし、

いつの間にか中学の時私をキモいって言ったやつと同じことしてた

そんな中で女子高生が立て続けに炎上した

美術部の子と、お母さん食堂の署名に反対した子

まじで地獄だと思った(前者はやめてしまったけど、後者の子にはここに書く許可を取った)

両方ともまとめられてるので知らない人は見てみてほしい

恥ずかしい話だが、若者と、それを叩くフェミニストによって目が覚めた

今までのほとんど、どう考えても私が悪者だった

彼女らは女子とか子供とかそんなことを問題とせず自分の意思を持っていたのに

フェミニストから投げられた言葉は「名誉男性」だとか「ネカマ」だとかどう考えても

自らがジェンダーに囚われているものばかりだった

もっと、ただの誹謗中傷もたくさんあった

でも私がフェミニストの友達に「ちょっとひどくない?」

って言って返ってきたのは「え、ミソジニストの味方すんの?」

だったから、ああ、無理かもってなってしまった

こんなのただの戦争だ、自分が何をしたかったのかわからなくなって

突然反省した

「怒らなきゃ男はわからないでしょ」って今までいわれて納得してたのがなんか恥ずかしくなった

なんにもしてない人を怒鳴りつけてて、今まで正義の鉄拳だと思ってたのは暴力だったし、正論だと思ってたのは暴言だったのだ

私はその日のうちにログアウトした

なりたくなかった大人になってしまった

自分のことを守ろうとして他人を傷つけてしまった

私はツイフェミをやめてただの腐女子に戻った

誤解が無いように言っておくと、私はフェミニズムを学んだことを後悔しているとか、女性の地位向上を否定しているとかではない

だって女性差別自体は本当にあるし、無くなるべきなのだから

少なくとも私にとって過激なフェミニズムは自分を守り他者を傷つけることにしか機能しなかったし、

地位向上ではなく、他者の思想を縛り付けるものになってしまっている傾向が見られ、それは突き詰めると自分のコンプレックスを

他者の責任にしてしまっているだけの場合がある

私たちは自由だし、何をしてもいい、なりたい姿でいることは素晴らしいし、

それを否定する人間は最低だ

だけどその個性を一人一人が好むかどうかは決められない

悪口を言わないことと、選ばないことは全然違う

世の中には、自己責任とそうでないことが両方あって

私が全部悪いわけではなくても私が悪いこともある

そういう当たり前のことに長い間気がつけずにいたのは苦しかった

自分のわがままによって罵ってしまった男性や嫉妬によって叩いてしまった女性と

キャラクターに謝りたい

これを男性嫌悪とフェミニズムを一緒にするなという方がたくさんいるだろうが

私は本気で正義のフェミニズムだと思っていたし、これが男性嫌悪であるわけがないと

何かをこじつけて生きてきた

だからあえて今回はフェミ二スト、ツイフェミって言葉を使いました

多分これを読んで男がフェミニストの真似してるとかいう人もいると思う

私もこういうのを読むと毎回思っていた

「また男が私の邪魔をしている」って

せっかく気がつけたからっ書いておいた

お気持ち長文ごめんなさい