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「女性は管理職になりたがらない」問題で見落とされてる視点

前々から何度も話題に上がる女性は管理職になりたがらないという議論であるが、

自分としては、見落とされてる視点があると思うわけだ。

それは「女性が管理職になりたがらない」ならば逆説的に「男は管理職になりたがる」のか?と言えば、

それが甚だ微妙と思わざるを得ないのだ。

いやホント、私は男で、同性の知人と話していても「管理職になんてなりたくねぇ~」

と言った男が増えているのを肌感覚で感じる、特に若い世代は「管理職になりたくない男」が増えていると思うわけだ。

すなわち、「女性は管理職になりたがらない」のではなく、

「男も女も管理職になりたくない」ようになっているのではないか?ということだ。

考えられる原因としては主に3つ挙げられる。

①単純に大変そうだから

単純に管理職というもの自体に魅力を感じない。

多くの部下の面倒を見ないと行けないとかより上の人間からのプレッシャーとか

もう単純に色々大変そうだから。

給料はそりゃ増えるかもしれんが、大変さと天秤にかけたら

給料安くてものほほんとできるヒラのがマシかな、と思えるから。

②共働きが普通になったから

亭主元気で留守がいいな時代であれば、

男は一家を養うためにとにかくバリバリ働いて稼がなければならない重圧があった。

しかし今や共働きが当たり前になっている。

配偶者の収入がある分、

男はとにかく給料あげないと!と思うインセンティブが無くなるのも必然であろう。

まさに夫婦どちらもヒラで一家をやっていけるというスタイルが当たり前になれば、

そりゃ管理職になりたくない者も増えるだろう。

③ホモソーシャルが弱まったから

これが一番大きいと思う。

所謂男は男らしくの重圧であるホモソーシャルが弱体化してるからだ。

それこそ昔は「男はとにかく会社のトップを目指さなくてはならない。

管理職でない男は女々しくて情けない」

といった規範があったのだろうが、現代はそんなのアホくさいと思う男が増えている。

というか男が迷いなく管理職を目指せる理由なんて、ホモソ的重圧以外あんのか?て話である。

いやもうホントね、「女は管理職になりたくない」って話ばっか上がるけど、

それ以前の話として「男も女も管理職になどなりたくない」ようになっている現実があると思うわけなのよ。

もちろん管理職といってもピンキリだしなりたくなるような魅力的な管理職もあるだろうが、

我々が大体思い描く管理職とは、結局の所、大方魅力が無いのではないかなあ?と。。。

女性管理職議論、この点を見過ごしてはいけないと思うのだがなあ。