しかしながら女性は、男性がチーム内の男性同士で交わしているような「フラットなコミュニケーション」に基づくフィードバックを受けとりにくい。男性同士での「フラット」なやりとりは、女性のコミュニケーションの基準にとってはあまりに辛辣で攻撃的に思えるからだ。
男性プレイヤーが女性プレイヤーに対して、失敗を次回挑戦の糧として活かすべく「フィードバック」を行ったところ、女性プレイヤーは「フィードバック」ではなく「人格攻撃」と受け取ってしまい、「どうしてそんなひどいこと言うのぉ!!!(涙)」などと激昂して、そのまま解散、さらにコミュニティ消滅……といった哀しい出来事を幾度となく目撃した。
また、往々にして男子選手にあって女子選手にないのは「必死さ」である。「必死さ」とは、けっして比喩ではなく、文字どおりの「生きるか死ぬか」を賭ける切迫した世界観のことだ。
しかし、女性であるからこそ、自分の存在性や生存をかけた戦いにコミットする動機が失われる(あえてそんな挑戦的なことをしなくても存在や生存がほとんど脅かされない)というジレンマがある。
これはゲーマーに限らず、エンジニア界隈でも発生している問題である。