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白饅頭日誌:4月20日「うまく生きられない人は、その後どこに消えたのか?」

「うまく生きられない人たち」の最後のセーフゾーンは実家なのである。言い換えれば「うまく生きられない人」を包摂するためのコスト負担を社会が拒絶し、家庭つまりは親にその負担を完全に丸投げしているのである。

いま全国各地で増加の一途をたどり、社会問題となっている「中高年の長期引きこもりと、それを年金や貯蓄を切り崩して支える高齢の親たち」の構図は、まさに「快適な社会」がもたらした影の側面の最たる例である。

「うまく生きられない人」の包摂コストの負担を丸投げされていた家庭(親)が耐えられなくなった途端、彼らは「長期引きこもり者」ではなくて「死体遺棄罪や詐欺罪の容疑者」として社会に再浮上する。