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白饅頭日誌:4月28日「婚活女性を蝕む『もうひとりの自分』」

イマイチな男性と対面したときに生じる《素朴な感情》の正体は、劣等な遺伝子を、自らの遺伝子プールに侵入してくることを防ぎ、是が非でも排除したいと考える、マイルドで穏当に表現された優生思想である。「高望み」などという、曖昧模糊としたやさしい言葉では見えにくいからこそ、多くの女性たちが自分の心のなかにある「植松理論」の存在に気づけないまま、「婚活の達人」になり果てている。

「高望みをやめる」とは、相手の経済力や学歴などのスペックに折り合いをつけることではなく、「自分の差別心や優生思想(が、この自由恋愛という特殊な――あるいは異常な――磁場によって無限に許されていること)に気づく」ということだ。

「高望みは本能なんだから仕方ない」で開き直るのではなく、自分がいま「差別をしている」と客観的に理解すること。なおかつ、明白に差別主義的にふるまっていても、それを差別主義であるとは糾弾されない特殊な空間にいると内省的に理解すること。ここからすべてが始まる。

まぁ、性淘汰は生物の本質でもあるから...