よく「エリートは国民に愚かで居てほしい」という話がされているが。これは嘘だ。そんなエリートは見たことがない。大抵のエリートは「国民に賢くなって欲しい」と切望している
エリートに選民思想が芽生える理由は一般に思われているよりずっと救いがたいものだ
エリートは社会の仕組みを作るのが仕事だ。このとき彼らの高い能力に合わせた仕組みを作ってしまうので、一般人は上手く使えない
それでエリート達は一般人の尻拭いや、トラブル対処に追われて過労に過労を重ねる
エリート達は常々こう考えている「ああ、もっと一般人達が賢くなって、このくらいの仕組みは普通に使いこなしてくれたいいのに」とな
だが、やがて年齢を重ねるうちに「一般人はどうやっても賢くならない」という現実に打ちのめされる
現実に打ちのめされた後、なんとか気持ちの辻褄を合わせて残り何十年か働き続けようと思ったら「国民は賢くならない、自分は特別なんだ、自分が連中の尻拭いをしながらなんとか社会を動かさなければ」と考えるしかない
そしてエリートはやがて老年にさしかかる。自分の人生を振り返ってみれば、社会システムもまともに理解できない愚かな国民の尻拭いばかりだった。あれから何十年も経ったがバカは相変わらずバカのままで、マスクを付け感染を避ける知能さえない…自分の人生は何だったのか?
それで車で人を轢くわな「こんな人間一人殺したくらいで、一生をバカの尻拭いに捧げ、国を守ってきた自分が裁かれるなんて納得できない、こんな事許されるはずがない!」となるわけだ。お仲間だって同情的だ
元を辿っていけば、最初にバカに理解できない複雑過ぎる仕組みを作ったエリート達の自業自得だが、それでバカの尻拭い懲役40年やってる間に、そんなまともな分別も失ってああなってしまうんだ
どこに問題があるかっつーと、そうだな…
製品をリリースする前に一般公開テストをしていないのが最大の問題点だろうな。その仕組みがないせいで複雑過ぎる社会システムがそのままリリースされる
そして欠陥のある社会システムの保守に回されたエリートは過労するうちに人格が損壊していくという仕組みだ。この仕組を改善する必要がある