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「文系」知識人やマスコミ人のことばの地位が低下した理由

東日本大震災以降の日本のウェブ言説空間の特徴は、なんといっても「現場で具体的に事態に対処しているひと」のことばが直接公になるようになったこと。具体的に、というのはことばがことばだけの世界で完結せず、物質とのかかわりを伴うこと。物質には(あえてこの言い方をしますが)人体も含まれる。

@GoITO

「文系」知識人やマスコミ人のことばの地位が低下した理由もこれでしょう。震災にせよパンデミックにせよ、事態はつねに物質とのかかわりを伴っており、ことばも必然的にそのかかわりから切れてしまうことはない。

@GoITO

理系文系の区別は便宜上使うけど、本質はことばと物質の関係にある。理系でも、じぶんで具体的に機械を組み立てたり、試料の分析や計測をあまりしたことのないひとと、そうではないひとの間ではかなり違いがある。

@GoITO

しかし、新聞はたとえば東日本大震災後の討論記事にエンジニアや物理学者は呼ばず、かわりに「おはなし」を書く職業である小説家を招く。

これなんかは、ことばの世界だけで完結させようという姿勢のあらわれでしょう。

そりゃ、ネットにたくさんある「現場」に根拠をもつことばには負けていく。

@GoITO

というと、記者は現場に出て取材している…と反論されるだろうが、すでに「ことばの世界」で認証されたものしか「見えていない」のではないか? という疑問がある、と再反論できる。じっさい、かなり怪しい。目には入っているが、見えていないのではないかということですね。

@GoITO

ないものが見えている、もあるか。

@GoITO