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「日本は同調圧力が凄い」というのは本当なのか?

人間が社会を営む以上、同調圧力が無くなることはないし、自分に都合の良い同調圧力はそれを圧力とは感じないという認知の問題もある。

トランプ大統領登場以前は「アメリカでは会社で政治の話をするのは普通だ。日本はそうではない。これは日本では対立を生みそうな話題を避ける同調圧力が強いからだ」という一種のアメリカ神話が存在した。

しかし、トランプ大統領登場以後は政治的立場を明らかにした場合(特にトランプ大統領の支持を表明した場合)に起きる不利益を恐れて政治的な話をしない、あるいは当たり障りのないコメントに留める者が多くなった。

そもそも、アメリカの企業(特に先進的な企業)で政治的な議論が出来たのは、ある程度裕福な白人層+その層に適応できるその他の人種からなる政治的スタンスに然程差異を持たないモノカルチャーであったことが大きな要因だった。

結局のところ、民主主義国家とは言え多数派と少数派は存在するし、多数派から受ける同調圧力は常に強いものがある。

「日本は同調圧力が強い」と言った時、「では外国には同調圧力は無いのか?」という観点で物事を考えることは重要であるかな。