/note/social

白饅頭日誌:12月12日「時間も、世界も、若者たちの味方」

書評家でもないたんなる読書好きの人間、いわばライトユーザーに対して「書評書けるんですか?」などと的外れなマウントを繰り出すこと自体そもそも意味不明で顰蹙ものであるが、とにかく「お前が気に入らん。お前のやっていることが気に入らん」という熱い想いだけはしっかりと伝わる名文である。さすがはプロの文章家である。私も修行を重ねて、いつかはそれくらいの奥義(身勝手の極意)を見出したいものである。

かつては『文学賞メッタ斬り!』などと言って文壇における既存の権力構造に対して歯に衣着せずに物申していた人間が、齢を重ねてすっかり「既存の権力構造」然として構えるようになり、新しいメディアとそのプレイヤーにケチをつけ始めるというのは、これ以上ないほどの哀しみが漂う人間ドラマである。