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白饅頭日誌:1月9日「他責の呪い」

彼は絵に描いたような典型的な、相手をなんとなくイラっとさせるタイプだ。すなわち「能力やパフォーマンスはイマイチだが、しかし自分を決定的に見限られないように根回し(証拠づくり)することはやたらと上手い、いわゆる小賢しいタイプ」である。組織にいると、深刻な不和をもたらしたり、すぐさま切り捨てたりするほど根本的にダメな人間ではないのだが、しかし多くの人から「なんとなく鼻につく」と思われてしまうタイプだ。

真正の他責人間が「自分と同じ匂い」をかぎ分ける能力は高い。当該の教員も、文面を見るかぎり言い訳がましく相当に他責的なタイプである。他責的なタイプは自分と同じような他責的なタイプを嫌う。両者が人間関係の流動性が低い空間で不幸にも出会ってしまえば「どちらが被害者であるか」すぐに争うようになる。そして往々にして権力の強い方が勝利して「真の被害者」になる。上述のnoteの場合は教員が「生徒」である彼を差し置いてそうなった(余談かつ霊感だが、彼が言及する教員は女性ではないだろうか。このご時世において、ここまで自分の『被害者性』を徹底的に主張できる教員は男性ではめったにいない。長年にわたって涵養されてきた自身の『被害者属性』への確信が、文面や言動の端々からにじみ出ているように感じる)。