「北米やヨーロッパなどの先進国人は個人として自律しているから良い反面、日本人は権威や集団に従属する性質が強く、個人として自律していないから良くない」
という言説は根強くあるけれど、いま2020年代の世界にはどの程度あてはまるのだろうと、ふと。
まず、個人の自律って、そんなに国や文化圏できれいに程度の差が出るものなのかという点がひとつ。次にそもそも個の自律が人類普遍的な価値や達成だとしても、それぞれの文化圏によって発現のありようは同じなのだろうかというのがもうひとつ。
コロナの流行下、マスク着用に反対してデモを行う……というひとたちだって、身近な(下手をすると数人単位の)人間関係に「従属」した結果ってのもありそうに思うんだがね。
ヨーロッパの話ね>デモ
もう少し別の言い方をすれば、自分が暮らす文化圏の文化に抗って個人の自律を確立することは、はたして可能なのか? という問いになりますかね。