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女性のホームレスはなぜ少ない? 単身女性の貧困が考慮されていない社会デザインについて

ビッグイシューの販売者は、現在全国に約120人いますが、そのうち女性の販売者は1名のみです。 「何で、女性の販売者はいないんですか?」と聞かれることが多いのですが、まずそもそも女性で路上生活をしている方が少ないのです。

夜回りでも、お会いすることがとても少ないです。

厚生労働省の調査結果を見ても、4977人中、女性が177人。「不明」とされている人が全員女性だったとしても370人で、1割にも満たない。男女比に大きな偏りがあります。

女性は体力もなく、1人でいれば危ない目にあうことも多く、路上に出た場合のリスクがとても高い。そのため、性産業など屋内に住めてはいても安心できる状態にはないとか、誰かの家を転々とするというような状態で過ごすという人もいます。

厚生労働省の調査では、ホームレス状態を「野宿状態」と捉えていますけれども、安定した住まいを持たない状態と広く捉えれば、ホームレス状態の女性は数多くいて、安定した生活を営むサポートのための策を講じる必要があります。

それは男性だって同じだから、そこを含めると男性の割合も更に増えるのでは?