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白饅頭日誌:2月7日「男性インフルエンサーの黄昏」

興味深いことに、どうやらジェンダーレス思想を極めると、最終的には「ジェンダーフリー」にはならず、その逆側にあるはずの「男なら死ねい」が出力されてしまうようだ。ただし、いわゆる昭和オヤジ的な趣きと異なるのは、ジェンダーレス思想の場合は、女性への不快感を徹底的に除去しようとする騎士道精神のあまり、男性に苛烈な男らしさを強いることである。

男性が(たとえ妻が専業主婦であろうが)尽くさねばならないのは、それこそが男性という性に刻み付けられた罪をあがなうための営みだからである。家事を手伝う程度でせめてもの罪滅ぼしをさせていただいている「男」の分際で、ましてや「女性」から感謝を得ようなど、盗人猛々しい――ということなのである。「歴史的加害者」としての心構えが足りていないのである。

男にとっての娑婆を「刑期満了することのない永遠の刑務所」に変えてしまう思想――それがジェンダーフリーであり、フェミニズムなのである。