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ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」

ベストセラー『応仁の乱』の著者で、歴史学者の呉座勇一さんから求められている損害賠償100万円を支払う義務はないとして、名古屋大教授の隠岐さや香さんら12人が2月25日、債務不存在の確認を求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴状などによると、呉座さんは2014年ごろから2021年3月にかけて、ツイッターで北村さんへの誹謗中傷発言を繰り返していた。アカウントは非公開だったが、呉座さんのフォロワーには読める状態だった。

北村さんがツイッターでこれを指摘し、双方は2021年7月に和解して、呉座さんは北村さんに対して誹謗中傷をおこなっていたことを認める謝罪文を自身のブログに掲載した(現在は削除されている)。

オープンレターはこの問題のさなか、2021年4月に公表された。呉座さんは2022年2月17日、オープンレターが、「北村氏を数年にわたって中傷していた事実」を適示したなどとして、名誉毀損にあたると主張する通知をおこなった。差出人16人と差出人を取り下げた1人に対してオープンレターの削除と損害賠償を求めている。

原告側の弁護団は通知書に対して、オープンレターの目的がネット上の誹謗中傷や差別をなくすことであり、公共性や公益性があったなどとしたうえで「名誉毀損に該当しないか、該当したとしても違法性が阻却されるために不法行為は成立しない」と反論している。

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