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2000人月規模の開発案件が地獄化しやすい理由

以前2000人月の開発案件のプロマネをやった人が言っていたが、油断するとヤバイ情報が全く入って来ないそうだ。なんせ、これだけ大規模になると8階層の管理体制。大企業の組織階層なんかより、ずっと階層が多い。しかも多重下請けで異なる会社の人間が集まっているからね。皆、トラブルを隠す。

@toukatsujin

多重請負はモラルハザードが実際起きやすい。

お互いに見知らぬ他人同士だし、助けあう義理もない。どれだけ飲み会を開いたところで、信頼関係など生まれない。

だからガチガチの工程管理を選択せざるを得ないので、管理工数は激増するし、管理される側の息苦しさは半端ではない。

そうなると当然、自分で仕事を選べるエンジニアはそんなプロジェクトは避けるから、投入されるエンジニアは、自分で仕事を選べない三下レベルがメインになる。

すると、今度は要員の能力不足で低品質な成果しか出てこなくなる。

そうなると、予算や納期の都合上、仕方なく残業・休出で挽回(できるかどうかは別として)するしかなくなる。

無論、ガチガチの管理体制はそのままである。

このようにして地獄は顕現するのである。