「未成年の女子学生に手を出すな」と「嫁入り前の娘はセックスするな」はよく似ていると思うんだよな。
どちらも社会を丸く納めるための禁止事項にすぎなかったはずなんだけど、いつしか人々からは本質的な悪だと思われるようになった。
(そして婚前交渉した娘が名誉殺人の対象になったりする)
人類の大半が滅んで社会というものがなくなってしまった時、未成年に興奮することや嫁入り前にセックスすることが悪になりうるか。
未成年は未熟で搾取されやすい、だから一律「強制性交」あつかいで、というのは分かる。
でもそれは、未成年と同意の上性交渉することが本質的に悪であることを意味しない。あくまでも「搾取」という本質的悪を防ぐため「強制」と見なしているわけだ。
婚前交渉の禁止だって、もともとは女性がヤリ逃げされることを防ぐためのルールだったはずだが、いつしか重大犯罪のように扱われるようになり、むしろ女性のほうが罰を受けるようにさえなってしまっている。
本質はいつしか忘れ去られ禁忌が一人歩きを始めるのだ。
ところでこれはまだあまり深くは考えていないのだけれど、本質的な悪とはだいたい「殺す」「奪う」「騙す」「強いる」に集約されるように思う。