各国でプラットフォーム規制が強化される中、表現の自由を守るというイーロン・マスクの方針は一見筋が通っているように見える。表現の自由のもと、結果的にデマやヘイトスピーチがさらに拡散されるようになったとしても、それは他ならぬユーザが選んだことで、表現の自由の代償と捉えることもできる。
問題は、いままさにマスクがやっている通り、表現の自由のもと、影響力のある人は制限なく影響力を行使でき、そこに何の規制も及ばなくなるということである。右とか左とか以前に、声の大きい人が勝つ世界で、それがどういうものであるかは、私達がトランプの時代に体験した通りではないかなと。