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室井佑月「やっぱりわからない」

ところが彼女らは、性交について禁止とならないのはおかしいといいだした。そうしないのは、性交契約に国がお墨付きを与えることであると。性交契約を合法化するつもりかと。

それから、「(新法で)業者が儲かる」「一生の傷を受けうることへの説明まで丁寧に盛り込まれているが、女性が拒絶できるとは思えない」ともいっていた。

そして、丁寧に説明しても拒絶できない女性という概念はどうなのだろう。AVに出る人がそうだといっているなら差別だし、それでなくても問題だ。

あたしもそうであるがフェミニストはもれなく、家父長制度に反対している。しかし、一部のフェミのこういった意見は、家父長制度に反対するどころか賛同することになるのではないか。女性は未熟だから契約はできないというのなら、家長という保証人を立てねば、自分で家も借りられないことになるし、ローンも組めないということになってしまう。フェミニズム運動とは、女性の解放運動ではなかったのか?

でも、こういった人たち、ラディカルといわれるフェミニストの間違いを指摘すると、途端に「アンチフェミニスト」「ミソジニスト」とレッテルを貼られ、寄ってたかってネットリンチという制裁を受ける。

戦時中、子供や夫を戦地へ送り出しても「戦争反対。戦争、嫌だ」といえなかったのは、同調圧力があったからだ。行き過ぎたラディカルフェミニストのやり方は、かつてのそれとそっくりではないか?

戦争反対といえば愛国者じゃないと批判される。ラディフェミに逆らうと、ミソジニー、アンチフェミのレッテルを貼られる。両方とも、その時、その場で生きている人の口を塞ぐ。