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客先常駐を辞めて社内SEになった話。

■概要

年収330万の客先常駐をやめて、年収520万の社内SEになりました!

年収200万弱ほどのアップです( *`ω´)

■自己紹介

旧帝大の大学院修士課程を修了。

新卒で他業界に進んでいたが2年経ってIT業界に未経験で転職。

客先常駐に捕まり、年収300〜330万の安月給で数年働く。

転職時は30代前半。

IT業界は通算3年以上5年未満。

※年齢など、ややぼかして書いてます。

年収は

25歳:450万

27歳:300万

現在:520万

と推移。

■客先常駐死すべし

客先常駐は給与低いのにスキルはかなりのものを求められて、もううんざり。

お客様的には60〜70万出してるから当たり前なのかもしれないけども。

中抜き酷すぎて20万しか貰ってないっつーの!

ミスは決して許されない。

ミスしそうな案件は難癖つけて他部署に回す。

ミスしたら原因探求をしてなるべく他部署の責任へと転化させる。

己の責任が取れる範囲で仕事をする。

管轄外以外の仕事はしない。

こういう創造性に欠けた働き方が客先常駐です。

あと自社がクソ嫌いになる。

自分の単価の6〜7割は自社によりピンハネされ、自社のお偉いさんは定時退社が原則のゆるいお仕事。

かたや我々常駐員は毎日残業ばかり。

特に社長は重役出勤で10時ごろに出社し、事務員を小間使いのように使って悠々自適の生活をする。

社長は何の価値も我々に提供せず、自室(会社の中に社長専用部屋がある)でゴロゴロするだけ。ゴロゴロしてるだけなのに一番高い給与をもらう。その高い給与は我々常駐員の単価からピンハネしたお金である。

社内開発を全くしないのも腹がたつ。

社内開発の案件がたまに来るとなんとかして断ろうとする。社内開発は失敗のリスクがあるが、客先常駐なら失敗のリスクがないからだと思う。

成長を怠り客先常駐の甘い蜜に引っかかったクソ会社だね。今後何の進展もないか、もしくは衰退していく会社の典型です。

■転職した感想

毎日私服勤務!!

フレックス労働!!

周りがみんな優しい!!

フリーソフトを勝手にダウンロードしても構わない!!

でも一番大きいのは

工数をつけなくてもいい!!!

工数つけるの本当に苦手で、特に時間がかかりすぎたタスクがあると現実逃避で工数を変えてしまいがち。

でも今の会社は工数をつけなくてもいい( ´ ▽ ` )楽園か、ここは!!

あとは社長がすごく忙しそうにしている。

転職した会社は子会社で、社長は親会社からの出向者。

おそらく親会社での仕事をいろいろこなしてるのかな?と思うんだけど、よく出張があるしとても大変そう。

重役出勤どころか私よりも早く出社(私は定時出社)し、私より遅く帰る。

前の尊敬できない社長とはえらい違いだ。

■客先常駐のノウハウは使える

客先常駐はクソだが、客先常駐時に培ったノウハウは使える。

まずプログラムが構造的であるため、改変に強い。

客先常駐は部品ごとに担当者が変わるので、作業を分担できるように構造的なプログラムを組むのが普通だ。

大切なのはプログラムを部品として見れるかどうかだ。

再利用がしやすい部品という概念を持つことで、読みやすいプログラム、柔軟性に富んだプログラムが出来上がる。

特に1部品1機能という概念が大切で、1部品に複数の機能を持たせるのは柔軟性に欠けたものとなってしまう。

この発想を客先常駐の中で得たため、転職先での私のプログラミング力はかなり上位にあるようだ。

■転職成功の秘訣

残念ながら転職成功の秘訣などない。

ただ単に運が良かっただけである。

私は退社してから6ヶ月ほど遊び呆けていた。前職がクソすぎて休息が欲しかったためである。

7ヶ月目に転職活動を再開したが、再開して4日目に現職の企業の求人があったのである。聞けば数年振りの求人らしい。

6ヶ月休息を取っていなければ現職の求人とは出会えなかったであろう。

それだけでなく、この企業よりも先に最終選考まで行った企業がある。

最終選考の感触は悪くなく、教育係(世話役?)の方とも顔合わせがあったほどなのだが、一向に選考結果が届かない。

3日後、最終選考の結果が届き、残念ながら不採用。理由は給与の希望に添えないため、と書かれていた。

もし、ここで合格していたらそこに進んでいて、現職には入っていなかったかもしれない。(実はこの時かなりの金欠でなるべく早く内定が欲しかったのである。)

他にも身バレ防止で詳しくは書かないが、数々の偶然が重なり、現職と出会えた。

一つでも歯車が合わなければ現職には出会えなかったし、無理やり歯車を合わせたりもした。

そして、現職に採用となったことに運が決め手だと思った理由が次である。

私はある程度プログラミング能力は高いと思っている。

しかし、私が選考を通過した理由はこのプログラミング力ではないらしい。

むしろ、入社して分かったことだが、現職の方々はプログラミング能力には期待していなかったらしい。

私が選考を通った理由はおそらく、人柄と大学/大学院の学部が会社のニーズに沿っていたためだと思われる。

やはり会社によって採用のポイントは異なるのだろう。技術力を評価する会社もあれば、人柄を評価する会社もある。

人によってその会社が合う/合わないもあるだろう。私は現職の雰囲気に結構あっていると思う。

運良く現職に出会え、給与アップができたのは自身の能力ゆえではなく、やはり運だと思う。