ECRSとは、業務改善を実視する上での、順番と視点を示したものである。ECRSは、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字を選択したものである。
Eliminate(排除):業務の改善を考える場合、最初に検討するべき視点が、「E」(排除)とされる。業務の成果物又は作業レベルを無くすことが可能であれば、コストも、手間もかからず、実行も速い。
Combine(結合と分離):「E」(排除)の検討が終わった後は、次に検討する視点が、「C」(結合と分離)である。類似の業務を結合し集中化すると、必要な設備・工具・備品等が削減し、作業者個人が必要とするスキル数も減少する。
Rearrange(入替えと代替):「E」(排除)「C」(結合と分離)が終わった後次に検討する視点が「R」(入替えと代替)である。作業順序、作業場所、担当作業者の入替等を変更する視点での、業務の小規模での再設計がこれである。
Simplify(簡素化):「E」(排除)「C」(結合と分離)「R」(入替えと代替)が終わったのち、最後に検討する視点が、「S」(簡素化)である。業務実態を測定・分析し、動作/要素/作業/工程単位での、あるべき姿を設計し導入する活動である。
ふむ。