一般的にリーダーもしくはマネージャーと言われる役職者に期待される役割は、自身の管轄にあるチームのアウトプットを最大化することです
その前提に立つと、テックリードの役割もチームのアウトプットを最大化することにあるはずです。
エンジニアチームにおけるアウトプットの最大化とはなにかを考えたとき、私は 期間・方向・総量 の3軸によって表現できると思っています。
チームとしてどの期間のアウトプットを最大化するか、という判断軸があります。
アウトプットを最大化する期間を決めておくことによって、今いるメンバーの力を引き出すことに注力するのか、それとも目の前の成果を多少犠牲にしてでもメンバーを育成することで長期的な成果向上を目指すのか等、チームとしてのスタンスを明確にすることができます。
アウトプットを最大化させる期間の中で、何を・いつ・どのように作るかを短期的/中長期的に計画し遂行します。
一般的なテックリードの役割としては「どのように作るか」の部分が取り上げられがちですが、「チームのアウトプット最大化」の観点からいうと数ある一つの業務にすぎません。 また、これらはテックリードの責任範囲ではありますが、必ずしもテックリード自身が行う必要はありません。 なぜなら達成すべきは正しい方向でアウトプットすることなので、誰がどのように決めるかは単なる手段でしかないからです。
チームとのアウトプットの総量はアジャイルでいうベロシティを想像していただけるとよいかと思います。 また、負のアウトプットとしてシステムの障害を含めるとより現実的になりそうです。
各メンバーの強み・弱みを把握した上で成長のためにどのようなタスク・役割をお願いするか考えるのは普遍的なテックリードの役割であり、ヒューマンマネジメントの要素も含まれます。
すばらしい