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実践的インフラ監視&運用 - 4000万人以上のユーザーに快適なサービスを提供するピクシブの裏側

──サービスが大きいですから、サーバーの台数も多くなりそうですよね。運用はクラウドですか?

小出 サーバーは全部で300台ほどありますが、その9割がオンプレミスです。サービス環境ではコンテナや仮想化技術を使っておらず、まさに物理的なサーバーとして構成しています。クラウドはPawooなどの一部サービスや、短期的なイベント系など、突発的に負荷が高まるサービスや新規サービス立ち上げ時に利用しています。

オンプレメインなのか

──相当なアクセスがあると思うのですが、どれくらいの規模なのでしょう。

小出 あまり詳しくは言えませんが、DBサーバーの場合、平均すると大体秒間6万クエリで、ピーク時は秒間10万クエリ以上まで増えます。これはDBサーバー1系統分なので、システム全体で言えば、もっともっと大きな値になります。

──「マイクロプロダクション」とは聞き慣れませんが、これは何でしょうか?

末吉 規模を小さくした本番環境です。Nginxのロードバランサーで、ごく少数のユーザーを、このマイクロプロダクションに振り分けるように設定してあります。つまり、全体に適用する前に、ごく少数のユーザーのアクセスを受け付けテストを実施する環境です。もし何か不具合があれば、このマイクロプロダクション環境から、エラーやワーニングが発生するので、問題が生じたことがわかります。

マイクロプロダクションの概念、よさみしかない