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Holacracy と Scrum は共存できるのか

例えば、インフラが不安定なのでプロダクトオーナー(PO)が優先順位をつけたバックログの内容よりもインフラの整備を優先したい!という状況になったとします。ホラクラシー的な考えだと、本人が重要だと考える方のタスクに取り組むことが可能ですが、このような時にはスクラムに寄せて、課題(タスク)はすべてスクラムのバックログに載せてPOが優先順位を決めるのが良いです。チーム内の課題であればPOが容易に情報収集できる状態だと思うので、ビジネス的な優先度と開発的な優先度を適切に判断することは可能でしょう。

ただ、この方法だとスクラム開発者はホラクラシーっぽく動くことができなくなるので、ホラクラシー組織のメリットを十分に享受できなくなりますし、「他の社員はホラクラシーっぽく主体的に動いているのに、なぜ開発者だけは上(PO)から降ってきたバックログアイテムをひたすら開発しないといけないのか…」 といった疎外感のようなものを感じてしまう可能性も少なからずあると思います。

タイトルの「Holacracy と Scrum は共存できるのか」の僕なりの答えは、共存可能だがその最適な線引きは組織によって違う です。今回の記事はだいぶスクラムに寄った解決方法を提案しています。