文部科学省管轄の科学技術振興機構(JST)は2018年3月30日、スーパーコンピュータ開発ベンチャーPEZY Computingの関連会社ExaScalerに開発を委託していた「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」について、29日付で開発中止を決定し、同社に通知したことを明らかにした。通知の中で、これまで同社に融資した約52億円の全額返還を求めているとする。
えぇ...
開発中止を決めた理由を日経コンピュータがJSTに問い合わせたところ、JSTがExaScalerに実施したヒアリングの中で「磁界結合に関する開発内容の大幅縮小」と「同開発期間の大幅延長」が明らかになったためと回答した。
今回JSTが全額返還を求めた根拠について、JSTは「開発計画の変更が(返済9割免除の前提となる)技術的な不成功によるものでなく、ExaScaler側の事情による変更だったため」と説明する。
JSTは「事情」の中身についてExaScalerから説明を受けたとするが、その詳細は「ExaScalerとJSTとの間の話」として明らかにしなかった。今回の開発に関連したExaScalerの不正行為は見つかっておらず、不正に基づく返還請求ではないという。
ふーむ。技術的な不成功ではなくExaScaler側の事情という書き方からすると、そもそも開発してなかったとかそういう感じなのだろうか。