今回正式リリースされたIstio 1.5からは、このIstioのカスタマイズ手段をEnvoyの拡張機能に統一。その実装手段としてWebAssemblyが採用されました。これによりIstioをさまざまなテレメトリシステムやモニタリングシステムと連係させることや、ルーティングの管理、メッセージのボディ内容を書き換えるといったカスタマイズがWebAssemblyによって可能になります(まだアルファ版としての実装です)。
GoogleはIstioの開発にあたり過去18カ月のあいだ、EnvoyをWebAssemblyによって拡張およびカスタマイズ可能にする実装を進めてきており、この実現のためにEnvoyにJavaScriptエンジンであるV8のWebAssemblyランタイムを組み込んだと説明しています。
例えば、CDNプロバイダとして知られるFastlyは、WebAssemblyのコンパイラとランタイムで構成される「Lucet」をオープンソースで公開。自社のサービスとしても活用しようとしています。
一方、マイクロソフトはWebAssemblyを用いてWebアプリケーションをはじめとするさまざまなアプリケーションの開発基盤である「Blazor」を発表。.NET戦略の中でWebAssemblyの活用を着々と進めています。
ふむふむ