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プロジェクトの予算承認という課題

私が提唱しているのは「イテレーション開発」。AgileやScrumのようですが、それよりも少し粒度を大きくし、1週間〜8週間で要件の整理・設計・開発・テスト・振返りを行うスタイルで、完成基準を満たしたら初めてリリースできる手法です。この手法の目的は品質の向上です。小さな目標を立てて、そこまで作ったら必ずテストを行い、問題の早期発見と修正をしやすくすることで問題が大きくならない、手戻りが発生しない、要望に柔軟に対応しつつ品質良く短期間で開発が終了するという特徴のある方式です。(別途紹介したいと思います)

コトを大きくするから難しいのです。開発規模を小さくしてみれば見積もしやすいのです。例えば、イテレーションの期間を、4週間等と区切ってしまえば見積はしやすいはずです。最初の1回は8週間等、少し長めに期間を取ります。これは基礎固めをしっかり行うためです。基礎がしっかりしていると、建築物も完成するのが早いし長く住めますよね。8週間 x 5人でできる範囲を設計・実装し、どのくらいの品質で達成できたかで一旦締めます。締めた後は振返りを行い、良い点・悪い点の意見を出しあって方向性を確認し、次のイテレーションとして4週間等と期間を定めて、必要な予算を計上します。イテレーション開発の最初の1期間は長いですが、課題の少ない確固たる基盤が出来上がることで、各イテレーションは短くなっていきます。