/note/tech

ITエンジニアはどう定年まで完走するべきか:技術サイクルから見た定年と従来型働き方の綻び

これに対し、サーバサイドで使われているプログラミング言語は概ね5年周期です。金融関係などで何らかの事情によりアップデートを拒む現場もありますが、セキュリティの兼ね合いから半ば強制的に更新を強いられる(学習も強いられる)現場が一般的でしょう。

更にシビアなのはフロントエンドでしょう。市場で価値を出すためにはいずれかのフレームワークを業務経験していることが望まれますが、このフレームワークのサイクルが極めて短いです。1年程度じゃないでしょうか。若いうちはキャッチアップも可能ですが、職域が拡がったり家族を持ったりして学習時間が限定的になると厳しくなってきます。

従来型の働き方であれば大学(入学できたという地頭と、卒業できたという最低限のまじめさ)があれば定年まで完走できました。しかしITがここそこにある現在は勉強を続けないと、数年で旧型の知識に分類されてしまいます。そしてこの流れはエンジニアであれば、かつレイヤが高ければ激流となって労働者に覆いかぶさってくるのです。

従来型の働き方を健歩大会だとすれば、トライアスロンのようにスキルを変え、ハイペースでゴール(定年)を目指さねばならないと言えるでしょう。できる・・・?

ある程度の年齢になると自動的に一人親方にならざるを得ない感じはある。