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できるビジネスパーソンは「最適化」という言葉を使わない

「最適化」という言葉は耳ざわりがいいので、つい使ってしまいます。あなたの所属する会社の事業紹介にも「ナントカ最適化」が載っているかもしれません。詳細に話しても理解してもらえないお客さんには「ナントカ最適化」という言葉で納得してもらうしかないでしょう。「最適化」という言葉は非常に耳ざわりが良いので、その言葉を使っているだけで何か仕事をした気になってしまいます。

しかし単なる「最適化」では、「何をどうするのか?」という意味が欠落してしまっています。そのため、そこで使われる「最適化」には「いい感じにする」「頑張ります」以上の意味合いはない、思考停止ワードになってしまっています。

もしあなたがエンジニアやサイエンティストではないなら、「最適化」という言葉を使うことをやめ、「最大化」や「最小化」という言葉に置き換えましょう。すると、隠れた前提条件や、目的変数を見つけ出し、その前提条件や目的変数をどのようにしたいのか、ということを考えることができるようになります。

「最大化」「最小化」という言葉に置き換えるだけで、数値計測可能な目的変数は何で、それを実現するためにどのような前提条件が存在するのかを考えることができ、問題がクリアになっていきます。

Amazonのライティングのように数字(実験結果)で示すことはなかなか難しいので、まずは「最適化」を「最大化」「最小化」に置き換えていきましょう。そうすることで、前提条件や制約条件が何で、どのようなことをすると、目的変数が得られるのか、というところに注意を払えるようになります。