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君は音圧戦争を生き抜けるか? 音楽ストリーミング時代のラウドネス・ウォー対策

ラウドネス・ウォー(音圧戦争)という言葉がある。音響機器の技術を駆使して、音がひずまない範囲で、音楽全体の聴覚上の音量を、他の楽曲より、かさ上げすることをいう。J-POPなどロック系の楽曲で主に使われる手法だ。

音圧=音の圧力が高いので、パッと聴いた瞬間、印象に残りやすく、楽曲への好感度を上げる効果が期待できる。アーティストやレーベルの中には、他の楽曲よりも音圧を上げることで、自分たちの曲を少しでも目立たそうという考え方で意識的に音圧を上げる人達がいる。これが音圧戦争の概要だ。

しかし、Spotify、Apple Music、YouTubeといったストリーミングサービスが主流の現在、その“個性”が具合の悪い結果をもたらすことになる。プレイリストという形で、さまざまなアーティストの楽曲が混然一体となって放送のようなスキームでリスナーに届けられるのがストリーミングサービスの特徴だ。そうなると、楽曲により音圧に差異が生じたら曲の切り替え時に突然音が大きくなったり小さくなったりし、リスナーはその都度音量を調整する必要が生じ、心地よく聴くことができない。

そういうことだったのか