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FBIとNSA、ロシア政府関与とみられるハッカー集団によるLinuxマルウェア明らかに

米連邦捜査局(FBI)と米国家安全保障局(NSA)は米国時間8月13日、ロシア軍のハッカーらによって開発、配備され、実際の攻撃で用いられた新たなLinuxマルウェアツールセットに関するセキュリティアラートと、このマルウェアの詳細を共同で発表した。

両局によると、Drovorubは複数のコンポーネントで構成されたシステムであり、インプラントや、カーネルモジュールのルートキット、ファイル転送ツール、ポートフォワーディングモジュール、C&Cサーバーを含んでいる。

McAfeeの最高技術責任者(CTO)Steve Grobman氏は同日、米ZDNetに対して電子メールで、「Drovorubは、ファイルを盗み取ったり、標的となったコンピューターを遠隔地から制御するといったさまざまな機能を攻撃者に提供する『スイスアーミーナイフ』のようなものだ」と述べた。

また同氏は、「Drovorubは複数の機能を有しているだけでなく、検出を困難なものにする高度な『ルートキット』技術を活用することでステルス性を持つように設計されている」とし、「ステルス性によって、工作員はさまざまな標的に対してマルウェアを埋め込み、いつでも攻撃を仕掛けられるようになる」と説明した。

うーむ