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Java生みの親、ゴスリン氏が語るJavaとAndroid

「その中でも大きかったことの1つは、(家電企業が)顧客との関係を神聖なものだと考えていたということだ。彼らは決して安全を犠牲にすることはなかった。私がコンピューター業界で気になっていたことの1つは、パフォーマンスを得るためには信頼性を犠牲してもよいという風潮だった」とGosling氏は述べた。

「トースターでトーストを焼こうとしたときに、顧客が死ぬようなことは起こってはならないし、炎上して火事になるようなこともあってはならない」

「1990年代の初めには、セキュリティ上の脆弱性が生まれる一番の原因はポインターであることが分かっていた。例えば50%、60%、70%がバグで、それらの大部分がバッファオーバーフローなどの問題だった。それが起きないようにする必要があった。『こんな状況を続けるわけにはいかない』というのが私が最初に思っていたことだった」

「Chromeは要するに巨大なC++のコードだが、そのセキュリティ上の脆弱性の60~70%が、ばかげたポインターの問題だった。30年経っても何も変わっていないのかと思わざるを得なかった」とGosling氏は述べた。

同氏は、「(GoogleがAndroidにJavaを使用したことについては)満足している」と話す一方で、「Javaは長年にわたって携帯電話で使われており、非常にうまくいっていた。彼らのやり方について言えば、いろんな意味で、彼らはあらゆる約束事を破った」とも語った。

「その責任者だったAndy Rubinという人物は、多くの面で一線を越えた。それらのことが膨れ上がって、巨大な訴訟に発展してしまった。(グーグルは)そんなことをする必要はなかったし、実際、一線を越えなければずっと安上がりだったはずだ」

さらにGosling氏は「私はそのうちに、あの問題がなくても、いずれ何かが爆発しただろうと思うようになった。(Rubin氏は)爆弾メーカーのようなものだと考えるようになった」とも述べている。

名指しで批判は珍しいな

Essential Phoneの人か。