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「SESの経験、どう活かす?」ブラックSESで過ごした2人に、そこで得たものを聞いてみた

大学卒業後、未経験で業界知識もなく、何も分からないままとりあえず内定が出たSES企業に入社しました。ある現場に配属され、半月ほどは定時で帰宅できていたのですが、途中から雲行きが怪しくなり、月の残り半分だけで合計労働時間が350時間を超えたんです。それからは2徹、3徹や休日出勤は当たり前に。

結果的に自分自身も体調を壊し、合計2回病院送りになってしまいました。

ええ。実際私も最初に転職活動を始めた時、転職エージェントに登録して10社ほど面接を受けましたが、ことごとく落ちてしまいました。

その時担当してくれていたキャリアアドバイザーからは、「退職理由が『つらい』だけでネガティブすぎる」「Web系の自社開発に行きたいというけれど、スキルが足りていない」とフィードバックを受けました。

私が長時間労働で必死に戦って得たスキルは本当に何の役にも立たなかったんです。ただ健康を害しただけで、成長していない。絶望感でいっぱいになりましたね。

そうですね。あと今振り返って思うのは、「SESが全部悪いわけではない」ということです。

退職当時はSESを悪魔のように感じていましたが、退職してからこれまでに、尊敬できるSESの経営者や、楽しく働いているエンジニアをたくさん見てきました。それに、所属していたSESについても、私は健康を害して辞めてしまいましたが、実は私の同期は誰も辞めてはいないそうです。単に私の性格や体質にいただいた案件内容と合わなかったというだけで、他の人、他の案件はそうではなかったのかもしれない。