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ヤバい計画書の見抜き方

新たなビジネスモデル、という言葉を使って将来の売上増の根拠としている場合は十中八九ウソです。確かに新しいビジネスモデルを立ち上げ投資するときは社内稟議を経て投資を行いますが、これがうまく行くかどうかなんて誰もわかりません。

これを言い出すときは、現業、今の主力事業がさっぱり伸びないでむしろ減退傾向のときにトップが言い出す逃げ口上です。

ウソの数字が出てくる根拠は、作り手が都合のいい数字を並べ、それを第三者が指摘できない状況にあると言うことです。誰も止めないので数字がウソになっちゃうやつです。

計画書上でウソをつき、ウソをつけない決算上は業績不振。

だからこそ、計画書について最終的にどれぐらいの実現性を伴ってたかを後からチェックすることは大事なのですが、実際は作って発表してそれで終わりのことが多くて、よろしくないです。

いろいろ例えはありますが・・

・順調に拡大中(何が?どれくらい?)

・高付加価値な人材(どうやって計測する?)

・次世代(今の世代と次の世代はどう差別化されている?)

・撲滅する(言葉は破壊的だが、中身はない)

・展開する(どこに何を広げる?)

・生産性の向上(今の生産性をどうやって見積もっているか書いてない)

・開拓する(どうやって?営業活動方法は?商材は?)

・新しいニーズをふまえた(それは実際に何のこと?)

まあ、考え出すときりが無いなと。言葉ばっかり踊って、実際の行動に結びつかない意思表明は何の意味もないのに、発表はしなきゃいけないので情緒的な形容に逃げるようになっているわけです。

能力のないリーダーほど、原価削減に頼りがちです。

だって、原価を削減したらそれが利益になるって言うのは誰でもわかることですから。

でも話はそこまで単純ではありません。原価の対象たる人件費や外部委託の費用まで手を付けて、組織として弱体化させていく場合はよく見かけます。