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東工大、IoT向けCPUアーキテクチャ「SubRISC+」。エネルギー効率3.8倍

SubRISC+では、データからの異常検出やデータ探索をする軽量アルゴリズムをリアルタイムに処理し、警告などのかぎられたデータのみ送信する用途を想定。命令数を4つに限定することで小型/低消費電力化を図った。一方でチューリング完全であり、これらの用途以外の汎用プログラムも処理できるとしている。

↓は東工大のプレスリリース

本研究で開発した組み込みプロセッサは、減算・シフト・論理演算・メモリアクセスの4種類の命令のみから成るRISCプロセッサ[用語7]であり、減算結果に応じて条件分岐するという特徴を持つことから、このアーキテクチャ(図1)を「SubRISC+」と名付けた。近年は心電図・加速度などのデータ(図2a)のセンシング機能が、ウェアラブルデバイスや携帯端末に搭載されることが増えている。SubRISC+は、それらのデータから異常検出やデータ探索する軽量アルゴリズム[用語8]をリアルタイムに処理し、警告などの限られたデータのみを送信する用途を想定している。なお、SubRISC+はチューリング完全[用語9]であるため、これらの用途以外のあらゆるプログラムを処理することができる。