そのような構造にすると営業がしやすいです。
多数で多様な最終顧客に新規営業をして、要件を聞き、見積をして、価格や機能を交渉して、契約をまとめて、納品するまでの数ヶ月から数年待って回収するため、そのための資金の手当をするのは大変です。
大規模なシステムを提供しようとすると最初の1円が入ってくるまでに半年とか1年とかを使ってしまいますし、作ったところで回収できるかどうかも定かではありません。
多重請負構造の下請け企業は少数の話の通じる会社にだけルート営業をしてだいたい相場で労働力を売ることができ、すぐ回収できますので安定した経営が可能になります。安定してるので求人をかけることができます。求人広告はSESの企業であふれかえることになります。
技術者としても、話す相手が技術者になるので気楽です。同業者同士で事情を理解してて言葉も通じるほうが仕事がやりやすい人も多いです。
私の会社は、私が多重請負構造は嫌いなので、下請けの仕事は義理でもなければやらないですし外注に出すこともしません。企画から運用まで一貫してやります。
つまり、営業でも技術者でも、イヤなら別にあなたがそんな構造につきあう必要はないです。そういうことをしてる人たちがいるというだけのことです。