では、どこに原因があるのか?
1つの観点として、そういう人たちは、PERT図を描いた経験がないのだろうと思う。
つまり、タスクの全体の構造が見えていない。
タスク同士の因果関係、タスク同士の依存関係が見えていない。
たとえば、ガントチャートを作る前にタスクをExcelで洗い出すだろう。
しかし、Excelで縦列に並べたタスクを見ても、その先行・後続の関係や優先度はそれぞれ違う。
それらをつなげて一つのガントチャートを作った、という経験がないようだ。
確かにそこまで教えられたことはないな。ちまたのプロジェクトマネジメント入門的な書籍もWBSまでで終わってることが多い。
進捗管理の基本はクリティカルパスをきちんと管理することだ。
クリティカルパスとなるような重要なタスクさえ抑えれば、他のタスクはクリティカルパスから追跡できる。
そういう考え方をしていないリーダーがいた。
つまり、Excel上で、タスク一覧をこねくり回しても何も進まない。
では、どうやると治療できるのか?
一つの案では、連関図法のように、タスクを付箋紙で全て書き出して、グルーピングして、先行・後続でつなげていく、という作業を何度か経験すればいい。
そうすれば、タスクをグルーピングして依存関係を考えるうちに、このタスクも必要だから付け足そう、このタスクは他のグループにまとめたほうがいい、とか、これらのタスクは並行で稼働させたらメンバーを有効活用できる、とか、色々気づくはず。
あるいは、インフラ担当のメンバーが1人しかいないので、彼のタスクは全てクリティカルタスクになってしまう、とか、担当者のタスクが溢れている、とか分かれば、早めにメンバー確保するとか、色々対策を打つはず。
なるほど。次の機会で試してみたい。